胸焼けの原因・症状

空腹時や食後に起こる胸焼けの原因と自分で出来る対処法

状況別、胸焼けの原因

@空腹時に起こる胸焼けの原因として考えられるもの。
・ストレスによる体調不良や、嗜好品の過剰摂取、不摂生による胃酸の分泌過多・胃粘膜の荒れ。

 

A食後に起こる胸焼けの原因として考えられるもの。
・暴飲暴食やストレスによる胃酸の分泌過多・胃粘膜の荒れ。
・肥満による胃の圧迫。
・食後すぐに寝そべることで起こる胃液の逆流。

 

胸焼けの対処法

胸焼けを起こしにくい健康な体になるためにも、まずは自分で出来る範囲で生活習慣の改善を試みましょう。

 

@寝るときは上半身を少し高くする。
胃酸の逆流を防ぎます。

 

A肥満傾向にある場合は、食事量を節制する。
肥満は万病のもとです。

 

B油物や香辛料の多い刺激物、熱いもの冷たいものを避け、消化の良い食べ物を摂取する。
荒れてしまった胃を休める、胃酸の過剰分泌を抑える。

 

Cアルコールを控える。
ビールは1日500ml、2日に1度など、少しでも良いので摂取量を減らしましょう。

 

D食前または食後に牛乳を一杯飲む。
牛乳の膜が胃酸を中和して、胃酸による痛みを和らげます(応急処置にも予防にもなります)。

 

Eストレスを発散する。
趣味やスポーツ(体操でも構いません)を楽しんで、ストレスを溜め込まないようにしましょう。

 

胸焼けが続く場合は病院へ

胸焼けを引き起こす病気もあれば、胸焼けが長期間続くことで発症する病気もいくつかあります。

 

上記の対処法をとっても改善しないなどの場合は消化器内科を受診することをおすすめします。
たかが胸焼けと放置してはいけません。

体からのSOS、胸焼けの症状が現れる病気

胸焼けから考えられる、中でも可能性の高い3つの病気をその原因や特徴とともにご紹介します。胸焼けに関係する病気は多いため、早期に消化器科を受診し識別してもらうことが重要です。

 

逆流性食道炎

近年マスメディアでも取り上げられる病気の一つで、食道粘膜が炎症を起こしています。食道炎といっても原因によって名称はもちろんのこと症状や治療法も異なりますが、最も多いのは胃内容が食道内に逆流することで発症する逆流性の食道炎です。

 

必ずしも自覚症状と重症度が一致しているわけではなく、また食道裂孔ヘルニアを伴っていることが多いです。

 

症状…胸焼けの他に胸痛や膨満感・吐気・食事中のつかえ感・咳などがあります。

 

原因…胃内容の逆流を防ぐ「下部食道括約筋」が嚥下運動に関係なく弛緩して、食道粘膜が逆流した胃液や十二指腸液にさらされることが原因です。

 

参考サイト逆流性食道炎 治療 色々な体験談や治療法などが掲載されている。

 

食道裂孔ヘルニア

本来ならば腹腔内にある胃の一部が横隔膜にある「食道裂孔」という穴を通って胸腔側へ脱出している状態で、逆流性食道炎を合併していることもあります。

 

症状…逆流性食道炎と同じく胸焼け・胸痛・つかえ感が挙げられ、特に夜間就眠時・明け方・嗜好品の摂取時または食後・屈んだときに強く自覚症状が現れます。

 

原因…主に以下の4つが考えられます。
@先天性の食道裂孔ヘルニア(生まれつき食道裂孔が緩い)。
A喘息や慢性気管支炎といった咳嗽性疾患をもっている。
B肥満による腹圧上昇。
C高齢による食道裂孔の緩み。

 

消化性潰瘍(胃・十二指腸潰瘍など)

「潰瘍」とは、炎症によって粘膜を深く抉り取られたもののことで、治癒には平均2〜3ヵ月かかります。
年齢によって潰瘍が出来やすい箇所が違い、10〜20代の若年者には十二指腸潰瘍、40歳以降には胃潰瘍が多くみられます。

 

症状…主に夜間または空腹時・食後30分〜1時間に上腹部痛、その他に胸焼け・吐気などがありますが、原因や程度によっては自覚症状がない場合もあります。
出血症状(黒っぽい便・コーヒーの残りカスのような吐血)がある場合は早急に受診する必要があります。

 

原因…日本では「ピロリ菌」と「エヌセイド」が2大成因で、十二指腸潰瘍の約95%、胃潰瘍の約70%はピロリ菌が成因です。

 

日本は衛生環境が整っているほうですが、健康な人でも歳を取るにつれてピロリ菌の感染率は上がり、50歳以上の感染率は80%といわれています。エヌセイドとは風邪や関節リウマチの治療に使用される非ステロイド性抗炎症薬で、胃液から胃粘膜を守るプロスタグランジンの合成を抑制する作用もあります。

 

通常、医師の指示通りに服用すれば問題はありませんが、エヌセイドが成因の場合は自覚症状がないことが多いため難治性の潰瘍になりやすいといわれています。